ローマ教皇を選出する「コンクラーベ」では候補者を兼ねた80歳未満の枢機卿133人が外部からの情報が遮断された密室で無記名投票を行い、総数の3分の2以上を得票した枢機卿が教皇に選出される。得票者がいない場合は再度投票が行われ、前回は2日間に及ぶ投票を経て教皇が選出されたという。今回のコンクラーベにおける有力候補となっているのがバチカン国務長官のピエトロ・パロリン氏ら4名。しかし、コンクラーベでは有力候補が落選することも多く、直前に様々なスキャンダルが展開されたこともあって結果を予測することは非常に困難だ。前教皇のフランシスコは改革派の教皇として知られており、これに対しカトリックの教義を重視する保守派が巻き返しを図るのかどうかも今回のコンクラーベの大きな争点となっている。こうした事情もあり、コンクラーベは非常に大きな社会的影響を与えることから非常な厳戒態勢で公平性と透明性が維持されている。