パリでの五輪は3回目。近年の五輪が抱える危機感も見えている。パリ中心部の主な会場。五輪の危機感について環太平洋大学・真田久教授によると危機感が2つあるとしている。危機感1「市民と五輪の“距離”」。パリ五輪のテーマは「開かれた大会」。観光名所そのものを競技場にして市民や街の中に溶け込むような大会と見せることでより近くに感じさせ関心を持ってもらう狙いだと指摘。危機感2「五輪の“若者離れ”」。アーバンスポーツでブレイキン、BMXフリースタイル、スケートボード、バスケ3x3といった、若者が身近に楽しめる競技を採用。若者達が担う競技が“ド真ん中”であると印象づけ、東京大会からの流れを加速していく狙いが有るのではという。真田教授は「五輪はその時代の人々におとって“開催する価値がある”と実感して貰い、若者が関心を持って新しい五輪を作り出していくことが持続可能にするポイント」としている。