- 出演者
- 池上彰 宇賀なつみ 朝日奈央 坂下千里子 山下健二郎 カズレーザー（メイプル超合金） 影山優佳 都築拓紀（四千頭身）
今回は世界の中の日本を解説。
インドネシアではたこ焼き好きのインドネシアの王女が店をオープンしたことがきっかけでたこ焼きが広まり、スーパーで売られるほど人気になった。断食明けにタコパする人もいる。香港では出前一丁がソウルフードになっており、松屋でもモーニングメニューになっている。また香港では味噌煮込みうどんも人気。ブラジルでは味噌カツが人気。さらにブラジルでは寿司にサーモン、クリームチーズ、いちごジャムがのっており、寿司屋で出るほど定番になっている。ガーナでは日本で撤去された放置自転車が走っている。防犯登録シールが日本製の証明になっている。アフガニスタンでは子どもたちに日本の中古ランドセルが贈られている。 ハンガリーの小学校ではそろばんが使われている。テレビ番組を見て興味を持った算数の先生の家族が見よう見まねで作成した。アフリカでは日本のNPO団体が体育の楽しさを感じてほしいと運動会を広めた。エジプトの学校では掃除や日直、学級会など教科以外にも活動する日本式の教育を取り入れている。文部科学省が民間企業と協力して取り組んでいる事業「EDU-Portニッポン」では、現在36の国と地域で試験的に日本型教育を実施している。フィンランドの教育を国外に伝える活動をしているニーロさんは、日本は思いやりを教えている先生が多く世界的にも認められていると話した。
韓国ではタオルケーキが人気。タオルのような見た目のユニークさがバズった。ミス・ユニバース韓国代表として当時80歳の出場者がファイナリストになった。これまであった年齢制限が廃止されたことで女性はベストドレッサー賞を受賞した。去年9月に鳥貴族がソウルに初出店し、2時間待ちになるほどの人気。音楽番組「韓日歌王戦」がきっかけの一つになり、日本の昭和歌謡も人気。村上春樹ファンのイ・ジスさんは原作が読みたくて日本語の翻訳家になり、エッセイ本「とにかく、ハルキ」を出した。日本のマンホールマニアの日本を165回訪れ、3000枚以上の写真を撮った。尹大統領が大統領を罷免された場合は60日以内に大統領選挙になるが、野党代表の李在明も別の事件で裁判中。有罪が確定すると選挙に出られなくなる。
タイでは今年1月に同性婚を認める法律が施行。1800組以上が婚姻届を提出した。タイは経済発展しており、大企業の部長職の平均年収は日本より高くなっている。親日度は99％のタイでは抹茶カフェが人気。バンセーン魚市場では日本風の街並みを再現している。日本の中古品もブームで、山下達郎マニアのジョブさんはコロナ禍で失業したものの趣味で集めたレコード販売で生活を取り戻せた。タイでは今日本式ビジネスのホウレンソウが重要視されている。
フランスではAI映画祭が開催された。制作の過程で少しでもAIを使用していることが参加条件。パリ五輪で一時的に景気は回復したが、原材料やエネルギー価格の高騰で景気は悪化。住宅問題が深刻なため、パリ五輪の選手村の一部は低所得者向けのマンションになる。15歳未満が保護者の同意なしでSNSを利用することを法律で禁止しているフランスでは、世界初の子どものインフルエンサー規制法が施行された。親が報酬に目がくらんで暴走しないため。
フランスで日本食がブーム。豚骨ラーメン店ではバリカタを頼むと通に見られるため人気。スーパーのお菓子の棚にはもちの商品が並んでいたが、日本製はほとんど出回っていない。求肥のスイーツがもちとして浸透している。しらたきは麺の代用として人気で、パスタ風にして味わっていた。日本で10年修行したシャルロットさんはフランスで和菓子店をオープンした。自宅の1室を和室に改造した和室マニアのフランス人もいた。
カナダに住む盆栽のプロ・デビッドさんは北米各地で育て方を教えている。活動を発信するSNSの中には松岡修造の画像があった。デビッドさんは松岡の言葉を気に入ったという。イギリスのCASIOウォッチマニアのリーさんは、日本製品は信頼性が高く長持ちすると話した。イタリアのアジフライマニア・キャーラさんは、来日してアジフライ専門店で修行した。イタリアでうま味や調理方法の講演会も開催し、アジフライが名物の長崎・松浦市のアジフライ大使も任されている。日本の面白いところをSNSで発信しているラトビアのアルトゥルさんは、日本人はひらがな・カタカナ・漢字を使い分けていてすごいと話した。
池上がスリランカを取材。1985年まではコロンボが首都だったが今の首都はスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ。イギリスの植民地だったためイギリス様式の建物も残っている。国民の70％が仏教徒で寺院を巡る観光客も多いが、最も有名な観光地は古代都市の跡地シーギリヤロック。
スリランカの名物はセイロンティーで、熱々のお湯で淹れるのが原則。紅茶は英語ではブラックティーと呼ばれる。日本の水は軟水だが、イギリスの水は石灰分が多いため黒いお茶になる。スリランカ料理の定番はカレーで、バナナの皮をお皿代わりにして「ライスとカレーを一緒にして食べる。太平洋戦争でスリランカの港を攻撃した日本は、戦後贖罪の意味を込めて支援を続けてきた。スリランカのお札には日本の援助で作られた道路や橋などが描かれている。池上は日本料理店「NIHONBASHI」を訪れ、鯛の刺身に卵黄がのったオススメ料理を味わった。
日本の企業が共同出資してできたスリランカ日本情報科学大学では、学生たちの多くは日本語とIT技術を学び日本で働くこと、日系企業で働くことを希望している。1年生の教室では書道、4年生の教室では敬語や日本文化を学んでいた。学長はスリランカ人を日本に貢献させたいと話した。
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経済破たんしたスリランカでは以前の大統領がインフラを整備して国民の支持を得ようとしたがお金が借りられず、融資のゆるい中国に借金をした。お金が返せなくなった結果、ハンバントタ港の運営権を99年間中国に渡してしまった。経済特区「コロンボ国際金融シティ」の資金の70％も中国が出しており、運営権に口を出すとみられている。ロータスタワーも中国の銀行の融資で成り立っている。インドの横にあるスリランカは一帯一路を提唱する中国にとって重要な場所になっている。経済学者は経済は少しずつ回復に向かっていると話した。大臣は以前の政権のやり方が間違っていたと話した。池上は中国が悪いのでなく前の政府が悪いと強調していた、中国との関係を大切にするところもあるため露骨な中国批判はできないと感じたと話した。スリランカがある南西アジアはこれから経済成長すると注目されている。南西アジア地域は日本が世界に出している援助のうち3割を占めている。
中国では新しい技術が続々登場している。DeepSeekは高性能かつ低コストで話題になったが、個人情報が中国のサーバーに保存されるため情報流出のおそれがある。欧米では公的機関での利用を規制する動きが広がっている。若い世代には自転車代わりに電動車いすが人気。若者の失業率が15.7％となっている中国では公務員が人気で、倍率は86倍にもなっている。大阪王将が人気で、日本風の餃子やラーメン、すき焼きが食べられている。
中国の日本マニアに話を聞いた。鉄道マニアの宋さんは、日本の鉄道は人と荷物を運ぶだけでなく文化として存在している、どの街でも鉄道を見られるのは幸せなことと話した。建築マニアの何さんは、中国では大きさを求めるが日本のマンションは快適さを考えて作られていると話した。何さんは日本の建築を中国に広める活動をしている。釣りマニアの唐さんは、日本ではどの都市にも釣具店があると話した。海に囲まれた日本は古くから釣り文化が発達し、様々な種類の釣り道具があって世界的にも評価が高いという。
今中国人に東京大学が大人気。中国では大学を卒業しても就職してもなかなか就職できない。中国の受験競争に比べれば楽で、さらに外資への就職も有利になるため日本の大学に進学しに来る人が増えている。中国のSNSでは名門とされる小学校の学区が不動産情報とともに紹介されている。
民主党の勢力が強いニューヨークではトランプ嫌いの人が多かったが、地域によっては意見が分かれる。支持と不支持はほぼ半分となっている。アメリカでは物価が上昇し、1パック12個の卵は1600円になっている。鳥インフルエンザで大量の鶏が処分されたため、卵不足となった。
ニューヨークには日本の「カワイイ」と回転寿司を合体させた店がある。寿司や刺身を盛り付けたスシタワーが人気。線香花火マニアのベンさんは線香花火の自作に挑戦し、作れるようになるまで20年かかった。来日して花火職人のもとでも修行した。アメリカでは日本の軽トラが大ウケ。輸入販売店では毎年販売台数が増えている。日本車マニアのアダムさんは、これまで100万ドル以上を使った、日本車は古くなっても信頼性が高いと話した。買ったときより高く売れることもあり、投資の対象にもなっている。
トランプ大統領は自動車の関税は25％になると述べているが、そうなれば乗用車への関税は10倍になる。関税は日本が自動車を輸出するとき輸入するアメリカの企業が関税を政府に支払う。すると値段が上がるため日本の自動車がアメリカで売れなくなるおそれがある。池上はアメリカに見返りを渡せば関税は対象外になる可能性があり、日本は水面下ではたらきかけをしていると話した。ウクライナ問題ではトランプ大統領は支援を一時停止。支援なしでは戦えないウクライナは一時停戦を受け入れると表明し、支援が再開されることになった。池上はアメリカにレアアースを渡すことになるがロシアが攻め込まないよう助けを求めてもアメリカが応じない、ウクライナとしては諦めることを検討中、プーチン大統領は大喜びしていると話した。