愛媛県のポツンと一軒家を訪れた。母屋の作業場で勝元さんが今作っているゴジラなどの松ぼっくり作品を見せてもらった。松ぼっくりの羽を大きさで5種類に分け、付けるときはグルースティックを使っていた。小さい頃は山の中で生まれたことに対して不満があり家が好きではなかったため、就職して街に出たが合わずに帰郷した。家業を手伝いながら地元の内装会社に就職した。平成18年に結婚し、5年後に息子が生まれた。結婚を機に麓の集落で暮らすようになったが頻繁に実家に通い、農家の手伝いを続けていた。結婚した翌年に父親が他界し、以来10年以上暮らしていた母と祖母が4年前に亡くなった。家は今も2人が生活していた頃のままになっている。台所は土間敷きで水は山から引いている。風呂は元々五右衛門風呂で、8年前に勝元さんが手作りで改装した。勝元さんは「できればこの状態で次に受け継いでほしい」などと話した。