アメリカ・トランプ大統領が発表した関税政策に世界が反発している。カナダはアメリカから輸入する自動車に25%の報復関税を課すと表明した。カナダ・カーニー首相は3日、アメリカ製の完成車に25%の報復関税を表明。カナダで生産を維持する自動車メーカーを支援するとも述べ「アメリカの関税が撤廃されるまで戦う」と強調。フランス・マクロン大統領は、国内の企業トップらと会談し、関税への対抗措置として企業にアメリカでの投資停止を要請した。一方、トランプ大統領は「他国が“驚くべき提案”すれば関税交渉に応じる用意がある」と述べた。企業も関税に反応している。自動車大手・ステランティスは、カナダとメキシコの2工場で生産を一時停止すると明らかにした。これに伴い、アメリカやカナダで働く従業員5000人以上が一時解雇されるという。スウェーデンの自動車大手のボルボ・カーは、アメリカ・サウスカロライナ州の生産を増やす方針を示している。