和歌山県の山奥にある観光農園に通う久也さん浩代さん夫婦に話を聞いた。作業は通年で、冬は剪定の作業をしている。子どもは3人いる。施設に入所した久也さんの父は93歳で、91歳まで働いていた。父はもともと田辺市の隣町に住んでいたが、自動車修理工場から農家に転身した。久也さんは5人兄弟の末っ子で離れているため移住したときは親子3人で暮らしていた。親戚から購入した土地を父が開墾した。最初は田んぼをしていたが採算が合わないため1年で廃業。その後梅、ブルーベリーを始めた。敷地にある橋は25年前に竣工。それまで車の入る道はなかった。久也さんは木材会社に就職したあと20歳で帰郷した。神戸出身の浩代さんとは共通の友人の紹介で出会った。浩代さんは外国で就業体験をしていた経験もあり、地に足を付けた暮らしをしたいと考えていたと話した。木を強くするための光合成細菌をペットボトルで培養していた。細菌が増殖すると赤色が増すという。両親の家は改装がされていた。