和泉正博さんは、妻と娘と共に去年末からベトナム・ダラットで暮らし始めた。個人で翻訳などの仕事をしているという和泉さん、家族と共に世界を旅しながら”フルリモート”で働いている。ネットさえつながれば仕事はどこでも可能、取引先とのやり取りもリアルタイムで行える。この暮らしを始めて2年、これまでに訪れた国は10か国にのぼる。出勤の代わりに家族で散歩、時には現地の人とのふれあいも。そんな旅する日常が今の暮らし。世界を転々と旅しながらリモートで働く人たちは「デジタルノマド」と呼ばれている。中には日本を拠点に働く外国人ノマドもいる。オーストラリア出身のロンさんは、マーケティングの仕事をしながら日本でデジタルノマドとして暮らしている。シドニーで15年間務めた弁護士を辞め、30代でノマド生活に挑戦。これまで40か国以上を訪れたという。流浪の日々を支えているのが、同じデジタルノマドとの繋がり。この日参加したのは、都内で開かれた交流イベント。暮らしのルールや文化などの情報交換こそが、自由に働くノマドたちの支えになっているという。そして、ロンさんはまた新たな旅立ちを迎えた。