急成長している菓子チェーン・シャトレーゼ。洋菓子、和菓子の品ぞろえは約400種類。国内外に1000店舗以上展開。躍進の背景に大量の商品を生産する巨大施設がある。シャトレーゼの製造の中核を担うシャトレーゼ豊富工場(山梨県中央市)。延べ床面積5万2000平方m。衛生管理が徹底された空間でシャトレーゼ全体の4割の商品を生産。無人の搬送ロボットが荷物を運搬、製造スタッフとロボットが一緒に働く姿が。豊富工場の生産ラインは現在36ライン。1日70〜80種類、年間約300種類の商品を扱う。労働力を補うため機械の力は欠かせない。シャトレーゼは創業当初からエンジニアを社員採用。生産技術部には工学部出身者が集結している。エンジニア部門が3年前から力を入れ始めた菓子作りロボットを独自開発。モンブランのクリームを絞るロボットを開発し、去年から実戦投入している。巨大お菓子工場が大量に安定した生産を続けられる理由。日も昇らないうちから動き始めた調達部の担当者。向かった先は長野県南牧村、八ヶ岳の麓にある新海牧場。シャトレーゼの契約牧場で500頭近い牛を飼育。年間4500tの生乳を出荷している。この日担当者が品質管理の一環で牛の健康状態を確認。自ら牧草の栽培も手掛けている。