11月30日、コロンビア大学のビジネススクールで、去年までFRB副議長を務めたリチャード・クラリダ氏が金融政策をテーマに登壇した。クラリダ氏は、インフレ率が目標の2%まで低下するのを待たずに、FRBは利下げを開始するとの見方を示した。金融引き締めの効果が出るまでのタイムラグや、経済への影響を考慮し、来年利下げの可能性を指摘した。また、前回のFOMCでも言及された金融環境の引き締まりにも触れた。過去7年のタームプレミアムを見ると、FRBの量的緩和政策を背景に、大半の期間はマイナス圏で推移していたが、9月以降プラスに転じているという。