きょうのポイントは「ドットチャート」の24年末。前回9月のドットチャートでは2024年の利下げ幅として0.5%が示唆された。一方で仮に5.125%となると来年の利下げ幅は0.25%だけとなるので、この場合はタカ派と映ってドル高。逆に4.625%以下であれば来年の利下げ幅が0.75%以上でハト派との評価からドル安に進みやすいと考えられる。前回9月の経済見通しと直近実績を比較すると失業率は概ね想定どおりだが、特徴的なのはインフレが想定より早く落ち着いてきている点。一方景気は底堅さを維持しているのでハト派に転じる可能性も高いとは言えない。全体として見ると今回のFOMCのドル円相場の影響は限定的な範囲にとどまって来週の日銀金融政策決定会合に関心が移って行く中でドル円は145円あたりを下値とみて現状レベルで揉み合っていくのではないかなどと解説した。