大和証券キャピタルマーケッツアメリカ・矢沢さんは「FOMC声明文では政策金利の維持・24年の利下げ回数見通しの据え置きが示された。一部では今年の利下げ回数見通しが修正される懸念があがっていたが、昨年12月のFOMCで示された見通しと同じ”年内0.75ポイントの利下げ”が維持されたことで安心感から金利低下・株高で反応した。しかし今年のGDPやインフレ率の見通し、来年・再来年末での政策金利見通しがそれぞれ上方修正されており、高い金利環境が長引く可能性が高まった印象も受けた」などと話した。また、パウエル議長の会見については「ハト派寄りの内容だったと思う。『引き続き年内の利下げ開始が適切』との見方を維持した他、保有資産の圧縮ペース減速を比較的早期に行う意向を示した。また、市場予想を大きく上回る伸びとなった1月の消費者物価指数についても季節性の要因を指摘。さらに『失業率が今後上昇する』との見方を示している。結果として2年債利回りは一時4.60%を割り込み、対主要通貨でのドル安も進行したことで会見後も株高となった」などと述べた。