- 出演者
- 大浜平太郎 相内優香 中垣正太郎 平出真有 尾河眞樹 鈴木敏之
オープニング映像とキャスターらの挨拶。
NY株式・セクター別 騰落率(20日)・為替の値を伝えた。
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- 連邦公開市場委員会会合
アメリカのFRBは20日、FOMCを開き、政策金利の誘導目標は5.25%~5.5%の間で据え置いた。市場予想を上回った1月・2月のインフレ指標に懸念を示したものの、「過度な系会は不要」との見方を強調した。また、同時に公表された政策金利見通しの中央値は今年の年末時点を全開と変わらず4.6%とし、年内3回の利下げ見通しを維持した。一方で今年10-12月期の実質GDP成長率の見通しは2.1%と前回の1.4%から大幅に引き上げ、「強い経済活動が続く」との認識を示した。また、もう1つの焦点となっていた量的引き締めのペース減速は「そう遠くない時期に始まる」としたものの、具体的な時期の言及は避けた。
大和証券キャピタルマーケッツアメリカ・矢沢さんは「FOMC声明文では政策金利の維持・24年の利下げ回数見通しの据え置きが示された。一部では今年の利下げ回数見通しが修正される懸念があがっていたが、昨年12月のFOMCで示された見通しと同じ”年内0.75ポイントの利下げ”が維持されたことで安心感から金利低下・株高で反応した。しかし今年のGDPやインフレ率の見通し、来年・再来年末での政策金利見通しがそれぞれ上方修正されており、高い金利環境が長引く可能性が高まった印象も受けた」などと話した。また、パウエル議長の会見については「ハト派寄りの内容だったと思う。『引き続き年内の利下げ開始が適切』との見方を維持した他、保有資産の圧縮ペース減速を比較的早期に行う意向を示した。また、市場予想を大きく上回る伸びとなった1月の消費者物価指数についても季節性の要因を指摘。さらに『失業率が今後上昇する』との見方を示している。結果として2年債利回りは一時4.60%を割り込み、対主要通貨でのドル安も進行したことで会見後も株高となった」などと述べた。
金利・商品・欧州株式・株式先物の値を伝えた。
今朝のゲストは文教大学・鈴木敏之とソニーフィナンシャルグループ・尾河眞樹。
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- ソニーフィナンシャルグループ文教大学
今回のFOMCの結果の注目点について鈴木さんは「政策金利は今回も据え置き、年内利下げへ」「経済見通しは23年3月利下げ予測」「QT(量的引き締め)の縮小は間もなく開始」の3つを挙げた。今回のFOMCで最も注意すべき点について鈴木さんは「何よりもインフレの数字がちょっと悪くなっているのにパウエル議長は年内の利下げについて議長声明で言い切っている。かなりハト派になってしまっているのが印象的」などと話した。また、「次の政策をどういうふうにするのかはFOMC声明に必ず書くが、前々回までは『引き締めするかしないか』を言っていた。前回の声明では『調整』とし、『据え置きも利下げもあり得る』とした。今回も全く同じで、今回は1か所しか変えていないくらいほとんど変えていない。これはある意味『5月も利下げしません』ということですが、いずれにしても前回通り利下げの方向を持っているということ。利下げ見通しは3回とされているが、1つ言えることはPECコアインフレ率が2.4→2.6に引き上げているにも関わらずFF金利の下げ方は同じ。これはかなり驚き。2025年以降は利下げの幅を小さくしているが、これは『時間をかけて2%に向かえば良い』という意味合いも込められていると思う。QTについては『間もなく開始』としているが、記者会見の中で『fairy soon』から『very soon』という言い方に言い換えており、これは事実上次の会合で動きを見せるということ。これは利下げ前にやらないといけないことなので、その準備として次回動くんだろうと思う」などと述べた。
日鉄のUSスチール買収。ペンシルベニア州の民主党フェッターマン上院議員は、日本はアメリカにとっての重要な同盟国だとしつつも日本製鉄によるUSスチールの買収に反対する姿勢を強調した。USW(全米鉄鋼労働組合)は雇用が失われる懸念があるとして反対しているペンシルベニア州の民主党ケーシー上院議員も雇用について強調した。USスチールの地元選出議員から買収について相次いで懸念の声が挙がる中、前駐日大使の共和党ハガティ上院議員は慎重な姿勢を示した。USWは20日、11月の大統領選挙でバイデン氏を支持すると表明した。バイデン氏が先週、日本製鉄によるUSスチール買収に反対したことが支持獲得へつながったとみられる。
バイデン政権は20日、インテルに85億ドル(約1兆3000億円)の補助金を交付すると発表。これに加え110億ドルも融資し、インテルの半導体工場新設や既存設備の更新を支援する。半導体法に基づく支援の一環で約3万人の雇用創出を見込んでいる。
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- インテルオハイオ州(アメリカ)
ボーイングは20日、1-3月期に40億~45億ドルの現金流出を見込んでいると明らかにした。1月の事故を受け改善のため737MAXの生産を遅らせていることなどが影響。1-3月期の民間航空機事業の利益率見通しはマイナス20%の見通し。
ECBのラガルド総裁は20日、「利下げ開始後の政策金利の道筋を事前に確約はできない」と述べた。その上で「決定はデータ次第であり会合ごとに入ってくる新しい情報に対応する」との考えを示した。
きょうの為替は。尾河さんが解説。ドル円予想レンジ:150.60円~151.80円。注目ポイント:日米 金融政策発表後のドル円相場。尾河さんは「FRBと市場の予想は一致していた」「アメリカの予想政策金利が上昇でもドル円は下落」「次の利上げを市場がどの程度織り込むかがポイント。ぎろんが次の利上げにシフトした時にドルは上昇しにくくなっていることと考え合わせるとドル円は徐々に頭打ちになってきて年後半に向けてはドル安円高方向に向かいやすくなるのではないか」などと話した。
上海総合指数、世界の株価(20日)、株式先物の値を伝えた。
きょうの株は。SMBC日興証券の安田さんが解説。日経平均予想レンジ:40200円~40500円。注目ポイント:日本企業のキャッシュ活用余地は大きい。安田さんは「日本はネットキャッシュ企業の割合が突出して高い」「経営陣の質によって現預金などの経営資源の有効活用度合いに違いが出るのではないかと考えています。そこで独自に作成したマネジメント多様性スコアをもとにキャッシュ保有度合いとROAの関係を調査しました。マネジメント多様性スコアが高い企業ほどROAが高い傾向となりました」「マネジメント多様性スコアが高い企業ほどM&A実施後60カ月後の相対パフォーマンスが高い傾向」などと話した。
韓国・ソウルで昨日行われたメジャーリーグの開幕戦でドジャース・大谷翔平選手がパドレス・ダルビッシュ有投手からヒットを記録。移籍後初打点もマークしチームの勝利に貢献した。大谷選手は5打数2安打1打点。ドジャース5-2パドレス。
中国・王毅外相はきのう訪問先のオーストラリア・キャンベラでウォン外相と会談した。経済・貿易など各分野での対話を回復させ、協力を推進する考えで一致したという。中国外相のオーストラリア訪問は7年ぶり。
アイルランド・バラッカー首相は20日、「個人的かつ政治的」な理由で辞任の意向を表明した。統一アイルランド党の党首も辞任する。会見でバラッカー首相は「7年の在任期間を経て、もうその職に最適な人間ではないと感じる」と説明した。
インドネシア選挙管理委員会は、先月14日に行われた大統領選挙の開票作業を終えてプラボウォ国防相が当選したと発表した。副大統領にはジョコ大統領の長男・ギブラン氏が就任する。落選した候補者陣営は選挙に不正があったとして憲法裁判所に異議を申し立てる方針。