ジョセフ・クラフトさんは「FRBのFOMCの利下げ期待がゆらぐ可能性がある。FOMCが出したドットプロットを見ると、2024年が4.6の中央値。年3回の利下げ、12月のFOMCと変わらずとの報道が出てハト派解釈で安心した動きがある。中央値は変わらないが各委員の見通しが切り上がっていることがわかる。FOMC全体としてタカ派に寄ってきている。ボスティック総裁が年内1回の利下げとか、先週パウエル議長も利下げを急ぐ必要はないとこういった発言につながっているので安易にFOMCは変わっていないと思わず、タカ派によっていると把握して今週のデータや発言を見ていく必要がある」などと述べた。壁谷さんは雇用統計に注目。壁谷さんは「前回の数字は雇用者数の伸びが市場予想を上振れて意外に強いという印象だったが、よく見ると過去2か月分が下方修正されたり、失業率は上昇して賃金の伸びは鈍化して全体として見ると労働市場がゆるやかに減速に向かっていると確認できた。今回もゆるやかな減速のシナリオにそうような内容になればOK。パウエル議長が利下げを急ぐ必要はないとコメントしたが、引き続きインフレ抑制を示すデータを待ちたいという思いがあると思う。今回の雇用統計も重要」などと述べた。