円相場は1ドル155円台目前にした取引が続けられ、1ドル154円71銭と約34年ぶりの円安ドル高水準になっている。FRBパウエル議長は利下げに踏み切るまでにはさらに時間を要するとの認識を示したことでアメリカの利下げ遅れる見方からドル買い円売りが強まっている。関係者は155円を政府の防衛ラインとみて為替介入を警戒する動きが強まっている。2023年度の貿易収支は5兆8919億円の赤字で、原油高騰の一服等で赤字幅が収縮するも円安進行の中の赤字は3年連続である。専門家は為替介入は相場が激しく変動したり経済の流れに逆行する場合に許容されるが、今回のように経済指標等への反応で円安が進んでいる場合国際的な理解生えにくいと考えられる等と話した。