きのうの日経平均株価は全面高の展開。終値は、前日より1336円高い、3万8062円だった。三井住友DSアセットマネジメント・市川雅浩氏は「前日に米国で発表された7月小売売上高と週間の新規失業保険申請件数が、予想よりも良好な結果となり、米国の景気不安後退と円安という2つの好材料がそろい日経平均の上げ幅は、今年2番目の大きさとなった」と述べた。来週もパウエルFRB議長の講演など重要イベントが続く中、もう1つ相場に影響を与えそうなのが自民党総裁選。市川氏は「自民党内では現職の党幹部や閣僚の名前が多数あがっている。経済政策の特徴を見ると石破氏は地方創生を重視し、高市氏はアベノミクスを高く評価、原発の必要性を強調。茂木氏は規制緩和や経済改革を前面に掲げている。財政政策と金融政策の組み合わせ次第で、金利、為替、株価の方向性は異なるため、各候補の詳しい主張を見極めることが必要」と述べた。