29日、FRBはFOMCを開き、全会一致で政策金利の据え置きを決定した。今後の金融政策については明言せず、トランプ政権の政策を注意深く見守る姿勢を強調した。パウエル議長は「今は様子見ムードだ。関税、移民、財政など政策が不透明だ。注意深く見守るつもりだ」と述べた。今回のFOMCで、政策金利の誘導目標は、4.25%~4.5%の間で維持される。据え置きは4会合ぶり。パウエル議長は「労働市場、経済ともに堅調で、現在の金利水準は適切」との認識を示した。一方、声明文では、前回言及していたインフレ状況改善についての記述が削除されている。先週、トランプ大統領が「パウエル議長よりも金利を理解している」と発言し、FRBに対し利下げを要求する考えを強調したことについて問われると、大統領の発言に対してはコメントしない姿勢を強調し、「これまで通り求められている使命を果たすだけ」と述べた。そのうえで「トランプ大統領と直接のやり取りはしていない」と明らかにした。