和歌山県白浜町ではことし6月、ジャイアントパンダが中国に返還された。白浜町の海岸で、ヨコエビの新種が相次いで発見され、広島大学などの研究チームが「パンダメリタヨコエビ」と名付け、去年発表した。今回新たに発見された新種は、体長約5~10ミリの白と黒の模様がはっきりと分かれ、よりパンダに似ていることから、「ヨリパンダメリタヨコエビ」と名付けられた。去年と今回発表された2種は、遺伝子解析の結果、近縁な種類ではないことがわかったという。研究チームは、2種のヨコエビがパンダ柄に進化した理由を明らかにしたいとしていて、考えられる理由として、白や黒の海底の砂に紛れることで、天敵から身を隠している可能性を挙げている。白浜町に隣接するすさみ町の水族館館長は、パンダということで、県民にも馴染みがあると思う、展示して多くの人に知ってもらいたいなどとした。
