今月14日にはインドネシアで大統領と副大統領を選ぶ選挙が行われる。有権者の数は、2億人以上だ。その半分は40歳以下だ。若者たちに対して、選挙戦を繰り返している。モニター越しに候補者と有権者が会話をできるという。ある候補者の支持団体が開発。副大統領候補のギブラン氏は、実はAIだとのこと。実際に対話しているのは支持団体の担当者だ。AIで候補者の映像と組み合わせている。自分の顔写真が候補者との合成写真になるアプリがある。政府は、選挙運動でのAI使用を禁止していない。若い有権者の関心を集めている。候補者支持団体の代表は、若い人たちは目新しさで選ぶという。AIで作った元スハルト大統領の映像が公開され、ある候補を支持するよう訴える映像となっていた。倫理上の問題があると非難の声が上がった。偽動画もあった。実際には話せないアラビア語を話す候補者の動画も上がった。インドネシアでは国民の8割がイスラム教徒だ。聖典のコーランに使われるアラビア語を話せる人は支持を集めやすいという。選挙関連の偽情報は、去年約640件となった。5年前の前回選挙の5倍だ。偽の情報は拡散されている。民間のファクトチェック団体がチェックを続ける。情報が偽物かどうか検証は追いつかないという。インドネシアの偽情報担当の局長は、新たな現実に対する知識を持たなければいけないという。