支持率が低迷し辞任の圧力が強まっていたカナダのトルドー首相が、首相と与党の党首を辞任すると表明した。トルドー首相は会見で「議会は数か月間、機能停止状態に陥っている」と述べたうえで、新たな党首が選ばれたあとに首相と党首を辞任する考えを明らかにした。トルドー内閣では先月、米国のトランプ次期大統領の追加関税への対応を巡り意見の対立から財務大臣が辞任し、政権運営に大きな打撃となっていた。トルドー氏の辞任表明を受けてトランプ氏はSNSに「カナダが米国と合併すれば関税は課されず素晴らしい国家になるだろう」などと投稿した。トランプ氏は去年関税を巡ってトルドー氏と会談したあと「カナダは米国の51番目の州になるべきだ」との主張を繰り返している。