4日から中国に上乗せされる関税は先月4日から課している10%の追加関税と合わせて20%となる。中国商務省の報道官はきょう「断固反対するとともに対抗措置を講じ、中国の正当な利益を守る」とするコメントを発表した。さらにトランプ大統領は3日、カナダとメキシコに対しても4日から25%の関税を課すと明言した。カナダのトルドー首相は3日夜に声明を出し、トランプ政権が関税措置を発動した場合、報復措置として4日から1550億カナダドル分のアメリカからの輸入品に25%の関税を課す方針を明らかにした。一方トランプ大統領は3日、「中国とともに日本が通貨安を誘導してきた」と主張。解決の手段として関税の発動が必要になるという認識を示した。この主張に関連して加藤財務大臣は「日本は従来から申し上げているように通貨安対策は取っていない」と述べた。トランプ大統領の発言をきっかけにきょうの東京外国為替市場は円を買ってドルを売る動きが広がり円相場は一時1ドル148円台まで値上がりした。