植野さんの予想レンジは155.30~156.30円。注目ポイントは「日本政府のドル売り介入に援軍は来るか?」で、「日本側で期待されている援軍候補は日銀の利上げだと思うが、植田総裁は為替を標的にした政策運営は行わないと明言している。過去日米両国が一緒になってドル買いやドル売りの協調介入を実施した場合は相場のトレンドが展開することが多かったので、アメリカが協力してくれれば強力な援軍にはなる。イエレン財務長官は就任前の公聴会で「自分は市場が決める為替レートの信奉者である」と明言している。2、3週間ほどまえに日本政府が実施したと思われる介入についてもまれであるべきという見解を示していた。先月行われた日米韓の財務省会談の声明などを見ても通貨安に対する日本と韓国の深刻な懸念を共有するとの表現にはなっていなかった。痛改正に困っている日本や韓国に同情はするがお金は出さないというスタンスだと思う。アメリカで年内の利下げ観測が消滅し、利上げが再開されるとなった場合にはドル高の逆風が吹き、落城の危険が高まる。」などと述べた。