現地で同行取材をしている日本テレビ宮内庁担当・笛吹雅子解説委員が解説。国際親善を目的とした両陛下の外国訪問は去年のインドネシア訪問に続いて即位後2回目。陛下は1983年から2年4カ月間、英国に留学し、オックスフォード大学で学んでいた。皇后さまも外交官時代に2年間、オックスフォード大学に留学。天皇即位後すぐの2020年・エリザベス女王から招待されていたがコロナ禍で訪問できず、2022年・エリザベス女王死去で両陛下が国葬に出席された。天皇皇后両陛下の英国訪問の日程は初日・ロンドン到着、2日目・3日目は天皇陛下おひとりでテムズバリアなどを視察。皇后さまは同行されなかった。笛吹雅子解説委員は「宮内庁によると出発前の準備や長時間のフライトでお疲れが出ているということで医師と相談の上、国賓としての歓迎行事に向けてホテルで休養されていた。もともと予定されていた行事にはすべて出席された」などと述べた。4日目・歓迎式典、晩さん会。歓迎式典直前には英国・ウィリアム皇太子と歓談。笛吹さんは「皇后さまは落ち着いた様子で歓談されていて、こういった場に慣れている様子だなという印象」などと述べた。晩さん会の服装:天皇陛下・ドレスコード「ホワイトタイ」、英国最高位「ガーター勲章」初めて着用、皇后さま・「ローブデコルテ」ロングドレスと一番格式高い服装。カミラ夫人は「佐賀錦のバッグ」を持たれていた、これは皇后さまがプレゼントされたもので良好なご関係がうかがえる。笛吹さんは「皇后さまが初めて公の場で着用したティアラは、皇后の第二ティアラと呼ばれていて、香淳皇后から上皇后美智子さまに、令和になって皇后さまに受け継がれた」などと述べた。英国訪問の意義について笛吹さんは「イギリス王室との皇室との緊密な関係が伺われた。交流の輪に皇后さまも加われた。イギリスへの国賓訪問は昭和、平成、令和と三代続けてとなった。戦後複雑な関係で交流を続けてきたこれまでの思いを大切にしつつ若い世代の交流の促進に貢献したいとおっしゃっていた」などと述べた。天皇皇后両陛下は28日、オックスフォードを訪れて、帰国の途につかれる。