先月アメリカ連邦最高の前にできていた人だかり。20代や30代の若い世代を中心に抗議の声をあげていた矛先は、連邦最高裁が「学生ローン返済免除」を無効とした判断だった。去年8月、1人あたり最大で2万ドルの返済を免除するとうちだしたバイデン大統領。約2000万人が借金の返済を全額免除される見通しだったが、この日覆された。この決定に落胆の色をみせていたのは、シェイナ・ヘイズさん。なぜ負債がここまで膨らんでしまったのか。シェイナ・ヘイズさんは、不慮の事故で脳に傷害を負い、1年以上リハビリに費やした。さらに今年勤めていた会社の営業職を解雇されてしまった。現在は新たな仕事を探しつつ、自らとおなじく学生ローンの債務に苦しむ人達を守るための活動に取り組んでいる。アメリカの大学の学費は年々高騰し、ここ30年で約2倍に。さらに、大学生の約7割が420万円ほどの借金を抱えて卒業するとの試算がでている。