イタリアでG7サミット(主要7か国首脳会議)が始まり、ロシアの凍結資産(40兆円超)を活用して、ウクライナに日本円で7兆8000億円あまりの支援をすることで合意した。こうした中、米国のバイデン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が会談し、二国間の安全保障協定に署名した。バイデン大統領は「私たちの目標は、ウクライナの信頼できる防衛力と抑止力を長期的に強化することだ」、ゼレンスキー大統領は「今日は本当に歴史的な日だ。ウクライナの独立以来、ウクライナと米国の間で最も強力な協定に調印した」と述べた。安全保障協定では、米国が今後10年にわたり、ウクライナの防衛力の強化や経済回復などを支援することで、長期的に戦いを維持する能力を強化することなどが盛り込まれている。バイデン大統領は「米国軍をウクライナに派遣して戦うのではない」と強調した上で、「武器と弾薬を提供し、ウクライナ軍の訓練を継続していく」と説明した。