テレビ討論会は選挙の勝敗を左右するとも言われる重要な直接対決の場。これまでは夏の党大会で候補者が指名されてから行われていたが今回は異例の早期開催だった。討論会では経済政策、人工妊娠中絶など主要な争点について議論が交わされた。CNNテレビの調査ではトランプ氏のパフォーマンスが良かったと答えたのは67%で大きく上回りニューヨーク・タイムズではバイデン氏の不安定さを指摘し選挙戦から撤退すべきとの社説を掲載した。元駐米大使の藤崎氏は「30年くらい大統領選を見てきたが討論会でこれほど品がなくお互い嘘つき呼ばわりするのは初めてで残念だった。中身を見るとトランプさんも事実と違うことを言っていてイエロー・レッドカードのようなことをしたがバイデンさんが迷走、オウンゴールをした感じ。討論会で一番大事なのはパフォーマンスなので」などと話した。中林氏は早い開催となった討論会について「両陣営が利害の一致だった。バイデン氏は元々討論会に出たくなくてトランプ氏はやりたかった。前回は罵倒で声が聞こえなくなる最悪と言われた討論会だったが今回はマイクオフで早めなら挽回もなんとかなるという落とし所だった」などと話した。