バイデン大統領の息子のハンター・バイデン氏氏は、2018年に違法な薬物を使用したにもかかわらず使用していないと虚偽の申告をして銃を不法に購入した罪などに問われ、ことし6月、裁判所の陪審員が有罪の評決を下していた。また、所得税を故意に支払わなかった罪などにも問われていて、米国のメディアによると今月中にいずれも量刑が言い渡される予定だった。バイデン大統領は1日、声明を発表しハンター氏に恩赦を与える書面にサインした”と明らかにした。声明の中でバイデン大統領はハンター氏が大統領の息子だという理由でほかの人とは異なる扱いを受け、不当に重い罪に問われたと主張している。そのうえで米国国民には父親が、そして大統領がなぜこの判断に至ったのか理解してもらいたいとして国民に恩赦への理解を求めている。バイデン大統領はこれまで司法の判断を尊重するとして息子に恩赦を与えないと繰り返してきたが、来月、大統領の任期を終えるのを前に方針を一転させた形で波紋を広げそう。