きょう、愛媛県宇和島市を流れる川に迷い込んだのは、斑点模様が特徴のジンベエザメ。まさかの珍客に、地元の園児およそ60人も大注目。ジンベエザメが現れたのは宇和島市内を流れる岩松川の汽水域で、高速道路が走る橋の周辺を、あてもない様子でぐるぐると泳いでいた。体長は6メートルほどで、きょう午前8時ごろ、川沿いを散歩していた人が発見したという。なぜ、川に現れたのか専門家に聞いた。愛媛県水産研究センター・栽培資源研究所・清水孝昭所長は「子どものジンベエザメじゃないかなっていうふうに見える。外洋性のサメなので、迷い込んできたのかなと思う」と話す。ただし、この迷い込んだエリアは、ジンベエザメにとって非常に危険な場所だと指摘する。問題は水深の浅さ。午後5時過ぎの様子を見ると、川の水位が下がり、水面から背中部分が出てしまった状態に陥っていた。正午ごろから取材していたスタッフによると、「だいぶ弱っているように見えた」という。清水所長は「潮が完全に引いてしまうと、かなり浅くなるところなので、そうなってしまうと真水にほぼ近くなりますし、ジンベエザメにとっても危ない場所なので、なんとか海の方へ出て行ってほしいですね」と話す。