水産庁によるとアリューシャン列島を含む北太平洋北西部の海域は世界で最も漁獲量が多く2021年の時点で世界の漁獲量の約21%を占める。海底の地形が凸凹していて潮の流れに渦のような乱れができる。栄養分を含む海水がかき回されて豊かな海になる。時事通信によると、この海域はスケトウダラ、マダラ、タラバガニ、ズワイガニなどが採れて日本・アメリカ・ヨーロッパ・中国に輸送される漁場として知られていたがアラスカ州南東部漁業組合のベンケン代表によると「暖かい海に生息するマナガツオやマンボウ、ビンナガマグロも見られるようになった」とのこと。朝日新聞によると北極圏には世界の天然ガスや石油の未確認埋蔵量の約4分の1が眠っているとみられている。ウォール・ストリート・ジャーナルによるとこれまでロシアは中国の北極圏入りを歓迎してこなかった。西側の制裁などでロシアが経済的孤立になると中国に大きく依存せざるを得なくなった。中国としても北極圏の天然資源へのアクセスを増やし軍事的、戦略的な影響力を拡大したい考え。