「ゴジラ-1.0」のVFXを手掛けた白組に密着。白組はスタッフの主力が20代と若手中心の企業となっている。VFXとは実際に撮影した映像にCGなどを合成し現実ではありえない状況を作り出す技術となっていて、撮影はほとんどグリーンバックで行い、逃げる人々や町並みを組み合わせていく形となっている。山崎監督が特に評価しているのは海のシーンを担当した野島達司で、水の演出が良く出来ていたことで海でのシーンは増やしてもいいと構成を増やしたのだという。海のシーンは船をゴジラに見立てた映像にゴジラの姿を合わせ、一つ一つの飛沫の粒をどう進ませるか考える必要があるのだという。ハリウッド作品は制作費が300億円を超える物も多い中で、ゴジラ-1.0は約22億円という予算で作られているのが特徴となっている。スティーヴン・スピルバーグ監督がゴジラのフィギュアを羨ましがる様子を見せていて、ゴジラのぬいぐるみをプレゼントしたのだという。授賞式では山崎監督らの靴のヒールがゴジラ仕様となる様子も話題となった。