南米のチリで1990年まで続いたピノチェト軍事政権下に制定された憲法に変わる新たな憲法の承認の是非を問う2回目の国民投票が行われた。2022年に続き、これが最後の試みだ。チリの人々は矛盾を感じている。極右憲法か、現行の憲法かを選ばなければならない。前回の投票では保守派を中心に批判が強まっていて、反対多数で否決された。今回の新憲法草案は保守派が作成した。スペインTVEは、可決されると左派のボリッジ政権に大きな痛手だと伝えている。憲法改正の動きは民衆蜂起からはじまり、ボリッジ大統領を生み出した。今回、左派は反対に投票する。伝統的右派が勝つ可能性もある。投票所には投票疲れが漂っている。憲法案が否決されてから2度めの国民投票になる。重要なのはすべての人々を含めて考えられているかだという。2019年の民衆蜂起からの政治的混乱は終止符が打たれる。しかし、今回の案は、ピノチェト軍事政権下での憲法を強化しただけだと見られ批判の声が上がっている。新憲法草案が否決されるとピノチェト軍事政権下で制定された憲法が維持される。承認されると法的手続きがはじまる。