13年前原発事故が発生した福島の海で、その年に漁師になったという菊地栄達さん。父に憧れて漁師を目指したという。13年前、高校卒業後に漁師になる予定だった菊地さん。しかし東日本大震災によって、彼の漁師人生は港の片付けから始まったという。さらに東京電力福島第一原発の事故によって地域の漁師は漁を自粛せざるをえなかった。現在、回復したかのように見える原釜の港だが、漁獲量は全盛期の25%、魚を獲る力が弱体化しているという。さらに菊地さんはお父さんが港の復興に専念していることから襲われることも限られてしまった。今年の冬、通常はズワイガニ漁で賑わうはずが、今年は極端な不漁となっている。震災や原発事故と向き合ってきた漁師たち、世代をつなぎながら海と生きていく。