ベトナム情勢に詳しい防衛省防衛研究所地域研究部長・庄司智孝氏は2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、ベトナムはロシアとの関係を見直しつつあると指摘する。ベトナムが米国との結びつきを強める背景についてウクライナ侵攻を巡りロシア側につけば米国をはじめとする西側諸国から敵視されることになり国益にかなわないと判断したのではないか。ベトナムにとって米国は最大の輸出国で経済的な関係性からも米国との関係性を強めるメリットは大きいと分析している。ベトナムの外交方針は外部から圧力を受けても様々な方向に揺れ折れない竹のような柔軟な外交を行うこと。南シナ海の領有権問題でも対立する中国も含め持ちつ持たれつの微妙な立ち位置をキープするのがベトナム外交の持ち味だとしている。スタジオではベトナムの外交方針について語った。