ロシアによる軍事侵攻が始まってから3年半が経過した。今月15日にはトランプ大統領とプーチン大統領の首脳会談が対面で行われ、18日にはトランプ大統領とゼレンスキー大統領、ヨーロッパの首脳たちを交えた会合が行われた。注目ポイント1つ目は直接会談に向けた動き。トランプ大統領は首脳たちとの階段を中断し、プーチン大統領に電話をしてゼレンスキー大統領との首脳会談を提案したとされている。その後、ロシアのラブロフ外相が「議題の準備が全く整っていない」と述べる一方、ゼレンスキー大統領は「ロシアは事態を長引かせようとしている」と批判するなど、開催の目処は立っていない。2つ目はウクライナが繰り返し求めてきた停戦後にロシアの侵攻を繰り返さないための安全の保証を巡る議論。これまでトランプ大統領はアメリカが関与する安全の保証には消極的だったが、ヨーロッパ各国は地上部隊を派遣しアメリカは航空面で支援する可能性を示した。ゼレンスキー大統領は一連の会合の後、1週間から10日以内には文書の形で正式に決まるだろうと述べた。ラブロフ外相はロシアの立場も尊重されるべきだと強調するなど牽制している。