アメリカ・ミズーリ州のセントルイス。この町の中心部では第2次世界大戦中に大規模なウラン精製が行われた。その郊外では大量の核廃棄物がドラム缶に入れられるなどずさんに管理されたため、一部が河川に漏れ出し汚染が広がった。30年近くに渡り、陸軍が除去作業をしているが、今もまだ汚染された場所の特定すらできていない。3年前には小学校の敷地から放射線物質が検出され、廃校に追い込まれた。除去作業が完了するにはさらに10年以上はかかるとみられている。汚染された小川沿いでは健康被害が申告。市民たちが調査した地図によると、がん発生の人数は小川沿いに集中していることがわかる。約30年小川近くに住んでいたジムさんは5種類のがんを患い闘病を続けている。長男もがんで闘病中。医師からはウクライナのチョルノービリ原発事故の症例のようだと言われた。人類が生み出した悪魔の兵器はアメリカの住民をも苦しみ続けている。