ソニーグループが開発したロボットは、血管の縫合など顕微鏡を使う外科手術を支援する。医師の指先の動きをロボットアームで縮小して再現することができる。会社は「高度な手術に多くの医師が対応できるよう医療機関と協力しさらに実証を進める」としている。また川崎重工などが出資している“メディカロイド2は、2020年に腹腔鏡手術の支援ロボットとして実用化され、5000件以上の手術で使われている。川崎重工は、2030年までにロボット事業全体の売り上げを去年の4倍に増やす目標を掲げている。背景には、市場をほぼ独占している米国企業が開発した“ダビンチ”の主要技術の特許が切れ、新規参入が相次いでいることがある。