一人目の守り人は福岡県糸島の漁師・楢崎裕太さん。子どもの頃から共に生きてきた海。今は生活の基盤。糸島は日本有数の天然真鯛の漁場だが、タイがとれる場所や時期の変化に危機感を持っているという。楢崎には4人の子供がおり、子どもたちは海で働く楢崎さんの背中を見て育ってきた。8月下旬、海を守るため漁協を上げて動く。向かったのは漁場となる島の周辺。海に潜ってみると中は完全に磯焼け状態だった。岩の間に生息するウニが磯焼けの原因。このままでは魚がいなくなり、本業の漁も危うくなる。エサとなる海藻がないため、ウニ自体も育たず売り物にならない。この10年で潜る漁師は半減した。それでも、守り人達は地道な努力を続けていくと決めていた。