日本人で唯一100m9秒台を6度も記録した若きエースのサニブラウン・アブデル・ハキーム。世界陸上でも活躍が期待される男が今まさに支えられている曲がONE OK ROCK「The Last Time」。陸上をやっている今の自分の状況をしっかり捉えている曲なのでものすごく刺さったという。ほぼ英語の歌詞だが、サニブラウン選手による日本語訳とともに紹介。「スタートの合図だ!」「まさに走るときだと」など陸上競技を彷彿とさせる歌詞が綴られている。小3から本格的に陸上を始めたサニブラウン選手。するとあっという間に非凡な才能が開花。彼の名を世に知らしめたのが16歳で挑んだ世界ユース選手権。ウサイン・ボルトの記録を破り、大会新記録で優勝。2023年の世界陸上では、男子100mで日本人初の2大会連続決勝進出という快挙。16歳から10年にわたり世界で戦ってきた。しかしここ最近心境の変化があり、良くも悪くも場馴れしてしまう部分があり、アドレナリンや心の高鳴りが足りず情熱を失いかけている中でチャレンジしきれていない部分もあったという。そんなサニブラウン選手の心に深く突き刺さったグッとフレーズが「心の躍動感を最後に感じたのはいつだ?居心地のいい場所を最後に離れたのはいつだ?それを手放せ!」。このグッとフレーズで試合に挑む姿勢は変わったという。日本を出て単身アメリカへ留学。かつて熱く燃えていた陸上への情熱に再び火を付けてくれた。