お宝は、三岸節子の絵。神戸に住んでいた骨董好きの祖父が手に入れ長年飾っていたもの。ところが1995年、阪神・淡路大震災のときに額縁が壊れてしまったという。幸い絵に傷はつかなかったが、以来ずっとしまいっぱなしに。数年前、テレビで三岸節子のドキュメンタリーを見たことがあり、三岸節子は油絵を得意とされている女流画家で、この作品はそうではなく素朴な感じなのでちょっと怪しくなっているという。結果は、200万円。作品は本物で、内容もとてもいい絵だという。描かれているのはチューリップ。油彩画とは違い、鉛筆あるいはオイルパステルの特性を生かした伸びやかに描いている表現が特徴的。三岸節子らしい華やかで生命力溢れた1枚だという。
