中谷防衛大臣が訪問先のフィリピンでテオドロ国防相と会談した。会談はフィリピンの首都・マニラでおよそ2時間行われ冒頭、中谷防衛大臣は「国際情勢が緊迫化する中、防衛面で連携していく必要性が高まっている。戦略的な議論を進めたい」と述べた。そして両大臣は、中国が南シナ海や東シナ海で軍事活動を活発化させていることも踏まえ、両国の防衛協力を進めていくことで一致した。そのうえで自衛隊とフィリピン軍との共同訓練など運用面での連携を強化するため、ハイレベルの対話の枠組みを新たに設けるとともに、両国が共有する軍事情報の保護の在り方も議論していくことで合意した。また、日本からの警戒管制システムの輸出など装備面での協力も進め、官民のチームを近くフィリピンに派遣することになった。さらに、アメリカやオーストラリアを交えた連携の重要性も確認した。