先月ヘリコプターの墜落事故でライシ大統領が亡くなったことを受けて行われた今回のイラン大統領選挙。選挙は事実上3人の候補者の争いとなり、ライシ政権と同様に保守強硬派で欧米との対立をいとわず、国防・外交を統括する最高安全保障委の事務局長を務めるジャリリ氏と軍事精鋭部隊の「革命防衛隊」出身でイラン議会の議長を務めるガリバフ氏が保守層の支持を分けている。一方改革派からは欧米との関係改善を主張する保健相を務めたペゼシュキアン氏がかつて核合意を締結したロウハニ元大統領らの支援を受けた。ヘジャブをめぐる厳しい取り締まりを批判し、保守強硬派に不満を持つ層の受け皿を目指す。日本時間今夜までに大勢が判明する見通し。いずれの候補も過半数に達しない場合は来月5日に上位2人の決選投票が行われる。