違法取り引きの多くは筋肉増強剤の情報交換をうたうサイトから行われるという。そこにあったのは省略した薬の名前を使って購入の意思を伝える多数の書き込み。そして、販売者と見られる人物が問い合わせ先として示していたのは秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」のID。実際に連絡を取ってみるとすぐに薬の価格表が送られてきた。副作用を和らげる ためとみられる薬もある一方的に薬の使用方法を指南し始めた相手に法的に問題はないのか尋ねると「個人間の取り引きは問題だが、自分たちは流通」というあきらかに的はずれな説明で問題がないことを示唆。その上で代金分の商品金を郵送すれば薬を宅配便で届けると取り引き方法を指定してきた。自分たちは信用できる販売者だと思い込ませて売買の痕跡が残りにくい方法で取締の目を逃れようとしている。