牛は飼料を食べると体の中でメタンガスを作り出し、ゲップなどによって放出する。その量は世界の温室効果ガスの約5%を占めると言われているが、メタンガスの温室効果は二酸化炭素の25倍にのぼる。そんなメタンガスを抑制する効果があるというのがカギケノリという海藻。鹿島建設はカギケノリの量産培養技術を開発したといい、牛の飼料に混ぜることでメタンガスの発生を抑制するという。農研機構の野中最子氏は「日本で使うものを日本で生産できるのはすごくメリット」と話す。ただ、カギケノリが混ぜられた飼料が牛にとって安全かはまだ実験段階。