11月5日が投票日となる米国大統領選挙。与党民主党のハリス副大統領と、野党共和党のトランプ前大統領がそれぞれ党の候補者に指名され、選挙運動を本格化させている。全米を対象にした各種世論調査の支持率の平均は先月30日の時点でハリス氏が48.1%、トランプ氏が46.2%で競り合いが続いている。ハリス氏は党の大統領候補となって以降、若さを前面に出すとともに、中間層を重視する姿勢を打ち出して支持を広げてきた。対するトランプ氏は、バイデン政権がインフレ対策やメキシコとの国境管理で結果を示せなかったとして、副大統領を務めてきたハリス氏の責任を追及する構え。今月10日には、両者による初めてのテレビ討論会が予定されている。まだ投票先を決めていない有権者の選択に影響を与える可能性もあり、その行方に大きな関心が集まっている。