佐藤さんに話を聞く。テーマは「生成AI時代の企業競争力とエンジニア組織」。最近の企業における生成AIの活用について、「IT企業全体で導入が進んで来ている企業とそうでない企業で二極化が進んでいる、スタートアップのITエンジニアにおいては利活用が進んでいる」などとし、最新の調査では9割以上のIT企業がAIツールを導入しておりエンジニアの業務効率化においては87.8%と高い導入率を示している。また企業の自己評価は44.7%が進んでいると回答する一方、約10%は遅れていると回答していて企業間の温度差が明確にあらわれている。興味深いのはスタートアップでは開発プロセスでの生成AIの組み込みなどが進んでいる一方で、大企業では個人レベルの活用に留まっているとのこと。日本のAI導入の遅れは企業が最新のAI技術を認知しきれていないこと。生成AIがもたらす変化について、以前の開発スタイ煎るで3カ月要していたが、生成AIを活用した開発では3週間・実装2週間で完了しているが、多くの日本企業はこの変化に踏み出せていない状況で、セイキュリティー懸念や活用方法の理解不足などが理由。今後のAI人材について、ファインディの資料では50%の企業がAI人材の採用に積極的、約7割が今後採用要件が変化すると予測しているが、生成AIスキルを持つITエンジニアの年収は平均より30%高いが採用が困難な状況になっている。AIを使えるだけではなくAIと共同し開発、新しい価値を見いだせるというところで、エンジニアの不足が見込まれている。経営層の意識改革で重要なポイントはAIツールへの積極投資と組織構造の大胆な転換で、生産性工場を価値創造の原資として活用する発想が必要で、生成AI活用のために日本企業がすべきことは、AI投資のRIO可視化とエンジニア組織の価値の定量化とのこと。
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