日本製鉄による鉄鋼大手・USスチールの買収計画について、米国・バイデン大統領が、買収阻止を発表すると欧米メディアが報じた。フィナンシャル・タイムズによるとバイデン政権は、国家安全保障上の懸念を理由に、買収阻止を発表する見通し。日鉄に対しては、克服できない懸念があるとすでに伝えたとしている。11月に大統領選挙を控える米国では、民主党・共和党で反発する動きが広がっている。これに先立ち、USスチールのブリットCEOは、ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで4日、雇用維持のために日鉄の投資は不可欠としたうえで、買収不成立なら工場閉鎖や本社移転の可能性があると述べていた。