テーマ「未来の建設」。来年4月の開幕まで半年を切った大阪・関西万博。現場は今、建設業界が抱える人手不足などの課題を解決するための実験場にもなっている。大林組が開発した「デジタルツイン」は3Dの図形にドローンが撮影した画像データが自動で反映され、他者が担当する建設中の建造物も含め、現場をほぼリアルタイムで再現できる。日々、変わる現場の状況に応じて重機の配置や動線を検討することができ、作業の効率化につながるという。毎日4000人ほどが建設にあたり、複数の企業が参加する万博の建設現場。大林組と電気の施工を担当する、きんでんが今回現場で導入しているのが、デジタル化した図面を共有できるアプリ。これまで1日に何度も現場に集まり、手書きの図面を見ながら打ち合わせをしていたが、その必要がなくなった。DXアプリを開発するスパイダープラスは万博での導入を経て更なる開発を見据える。