撤退を表明した米国・バイデン大統領の自宅がある米国・デラウェア州から中継。新型コロナに感染したバイデン大統領は、自宅で先週の水曜日から療養を続けている。おとといの時点では週明けから選挙活動を再開すると戦い続ける姿勢を示していたが、週末のこの2日間で一気に事態が動いた。米国メディアによると先週ごろから民主党の中で撤退を求める議員が一気に増え、オバマ元大統領ら長年の盟友でさえも「バイデン大統領では選挙は厳しい」と周辺に漏らすなど包囲網は徐々に狭まっていた。こうした状況を受けて昨日の午後、バイデン大統領は数人の側近を自宅に集め、最新の世論調査を分析したり、夜には家族会議を開いたりしながら側近やジル夫人らと相談し、最終的に決断に至ったという。話を聞いた専門家は「先週の共和党全国大会で高まったトランプ前大統領への注目や勢いをそぐことができる」として悪いタイミングではないと指摘。この局面をどのように生かすことができるのか民主党にとっては正念場となる。