デロイトトーマツグループ執行役・松江英夫さんがこのニュースについて解説。企業は、個人の成長をいかに応援できるかこの環境づくりが問われてくる。具体的に大事なのはリスキリングの環境をつくること。リスキリングというのは成長分野いわば「給料が上がりやすい仕事」で、ここに従事するために必要なスキルこれを企業が積極的に提供することを言う。ある伝統工芸品を作っている中小の製造業が古いものづくりの工程をデジタル化するために就業時間の中でプログラミングを学べる講座を作って学ばせたところ、生産工程が抜本的に改善をして企業の成長と、個人の所得向上にもつながったなどの成功例もみられている。これから重要なのは日本企業の人事制度この在り方を外向きに変革していくことである。今まで日本の企業は自分の会社の中だけでキャリアを完結できるなどの考え方で人事制度をつくっているケースが大半であった。これから個人にいろんな多様な経験を積んでもらうには自分の会社の外側での活動も積極的に評価していくこういった制度をつくっていく必要があると思う。ある消費財メーカーは45歳以上の希望者の方々に自治体に出向する、機会を提供し、この出向期間中は給料も保証するさらに帰ってきたらその経験が生かせるような次の配属に結びつけるこんな応援をする取り組みも始まっているとのこと。