国民1人当たり3万円を超え、経済損失が年間4兆円規模となっているのが、まだ食べられる食品を廃棄するフードロス。このフードロスを減らそうとする動きが世界的に広がる中、海外20か国で展開するフードロス削減サービスが今日から日本で本格的に始まった。東京・渋谷区にあるドーナツ店「クリスピークリームドーナツ 渋谷シネタワー店」。店員が箱にドーナツを詰め始めた。実は、閉店まで売れ残った場合に廃棄されてしまう商品を詰め合わせにしたもの。購入には、アプリによる事前予約が必要。実際に受け取りに行ってみると、アプリを見せるだけで簡単に受け取ることができた。これが半額だと思うと、お得感がある。客はドーナツの種類を選ぶことはできないが、このサプライズバッグは798円。今回の場合は、ドーナツの定価が1674円で、半額以下で購入できた。アプリを使ってこのサービスを提供しているのが、デンマークの「TooGoodToGo」。2015年に設立し、現在、世界20か国で展開、およそ1億2000万人が登録している。アジアで初となる日本では、今日から本格的にサービスを開始。現時点で東京都内の80店舗以上が加盟している。対象にはファミリーマートの一部店舗も。政府は、食品の製造や外食などの事業系フードロスを2030年度までに、6割減らす目標を掲げていて、事業者には更なる削減が求められている。今回のサービス、店側はシステム利用料と販売に応じた手数料を支払う必要がある。それでも積極的に加盟する店では今回のサービスが新たな顧客の獲得につながることも狙っている。利用者の購入を促すため、フードロスを防いだ分の二酸化炭素の削減量や節約した金額を確認することができ、ゲーム感覚で楽しめるなどリピート率も高める工夫をしている。売り上げ目標などは明らかにしていないが、今後、国内で加盟店を増やしていく方針だ。
