「黄金株」とは取締役の選任など経営上重要な決議に関し、強い拒否権を認める特別な株式。USスチールが本社を構えるペンシルベニア州選出のマコーミック上院議員は27日、トランプ大統領と面会し買収計画について話し合ったと明らかにした。マコーミック氏はアメリカ政府と日本製鉄が安全保障に関する協定を結び、USスチールのCEOと取締役の過半数はアメリカ人が占めるとしている。また、アメリカ政府がUSスチールの黄金株を持つことで、一部の取締役の承認や国内の生産量などを管理できるという認識を示した。杉村太蔵は「本音はトランプ大統領も日本製鉄の投資を受け入れ再生させたいが、USスチールで働く労働組合の人たちにとっては不安が残る。黄金株をアメリカ政府が持って拒否権があるというのは知恵のような気がする」とコメントした。